知財エンタメ

映画ネタが続きますが、先週、こんな映画を見てきました。

『知的財産村の財宝 ~知的財産剣vsダーマス海賊団~』

大阪弁護士会館で17時45分から、その前にプロデューサー、監督のトークショーもあったのですが、残念ながら参加できず。

知財を題材にした史上初の映画とのことで、かなりエンタメ化され、知財を全く知らない人でも楽しめるような内容になっていました。

もちろん物足りなさはありますが、導入なのでむしろそのほうがいいと思いますし、どんな形でも知財に興味を持ってもらえればと思います。

皆さんも機会があれば是非とも。

さて、先週から始まったTBSの日曜ドラマ「アトムの童」の第一回で特許の話がちょっと出てきましたが、今後、どうなるのでしょう。

どこかで本格的に知財がストーリーの中心になる物語、できれば企業の知的財産部を舞台にした映画かテレビドラマをやってくれないでしょうか。

2022年の7月~9月に公正取引委員会を舞台にしたドラマをやっていましたが、仕組みやそこでの仕事の面白さを知ることができ、楽しむとともに知的好奇心を満たしてくれました。

知財の仕事もわかりにくいので、エンタメにして広く伝えてくれるとありがたいのですが。

さて、かつて在籍していた会社で、昇格者に対する知財研修を担当していたことがありました。

受講者は技術、営業、事務の混成、持ち時間は1時間、しかも他の講義との兼ね合いで、一日の終わりの疲れたころか、前日の懇親会あけの朝一番という悪条件の中だったおこともあり、あまり重くなく、知財に興味を持ってもらえるようなお話ができればと思っていました。

ある年、ちょうど、『下町ロケット』がドラマで放映されており、世間からの注目度も高かったので、その中で描かれていた特許に関する企業間の攻防を解説し、どうすれば勝てるかを説明したらきっと面白いはず、と考えたわけです。

ところが、話始めて10分ほど、思ったほど食いつきが良くありません。

そこで、遅ればせながらドラマを見ている人、と声をかけたところ、なんと三分の一しか手が上がりませんでした。残念。

そこからは物語の筋の説明も加えて何とか乗り切ったのですが、確かに、いくら世の中で話題になっていたとしても、視聴率から考えて大半の人が見ていることはありえませんね。

思い込みで突っ走ると失敗、という経験です。

ちなみにアイキャッチ画像に使った映画のチラシは著作権フリー、どんどん宣伝して下さい、とのことなので大丈夫です。