インスパイア

大阪では桜が満開です。

ソメイヨシノは全ての個体が同一遺伝子のクローンだから一斉に開花するそうです。      とは言え、氏より育ち、日当たりや土質、水、枝ぶりなどの影響もあり、そんなに揃うはずはないと疑っていたのですが、ほぼ一斉でした。                         ソメイヨシノには、2月1日からの日々の最高気温の合計が600度になると開花するという600度の法則があるそうですが、開花における気温の因子が他の因子よりもかなり大きいので、同一地域であれば同じ挙動を示すということなのでしょうね。

人間の成長も経験値が一定レベルに達したら自動的に才能が開花するのならいいのですが、必要条件ではあっても十分条件ではないところが辛いところですね。

さて、タイトルの「インスパイア」”inspire“、この言葉が好きです。            「触発する」とか「ひらめきを与える」という意味ですが、刺激にインスパイアされる感受性と創造性を持ち続けたいですし、周りをインスパイアするトリガーとなるような人間でありたいと思っています。                                       ちなみに、名詞形の「インスピレーション」だと天から突然降りてくるような印象が強く、与える側・受け取る側の姿が見えにくいので少しイメージが違いますね。(個人的な見解ですが)

ところで、私が最もインスパイアされるシチュエーションのひとつが講演会やセミナー、発表会です。                                          話を聞いてそこから新たなアイデアが生まれ、膨らみ、また別のアイデアを思いつき・・・   脳のひらめきを司る領域がちょうどいい具合に活性化されるのでしょうね。          そういう方は多いのではないでしょうか。

講演会等を聴講し、そこでアイデアの連鎖反応が始まるのはとても有意義で、楽しい時間なのですが、私の場合、そうなると演者の話がほとんど耳に入らなくなるという問題があります。    そのおかげで折角の良い話を聞き逃すことも多いでしょうし。                また、講演後、質問やコメントを求められたりすると大変困ります。             聞きたいことはあっても、講演中に十分説明されていたのを聞き逃していたのかもしれず、それを聞きなおすのも失礼だしと逡巡しますし、その結果、頓珍漢なことを言ってしまったこともあったような気がします。

過去、私に的外れな質問やコメントをされた発表者の皆さん、それはあなたのお話が私をインスパイアした結果です。                                   ありがとうございました。

言い訳ですね。                                     聞くべきときはちゃんと聞きましょう。